新型コロナウイルス(COVID-19) パンデミックに対する行動科学の知見

シェーン・ティモンズ(アイルランド経済社会研究所) 世界各国の政府は新型コロナウイルスの蔓延を抑えるべく総力を挙げていますが、それが成功するかは個々人の行動にかかっています。ダブリンにある経済社会研究所の行動研究班は、アイルランド保健省と協力して、COVID-19パンデミック対策に関する情報提供を行っています。この一環として、私たちは100件以上の科学論文をレビューし、一般市民への最適な情報伝達のあり方を検証しました。これは健康心理学の実践者への教訓となるはずです。このレビュー記事では、複数の国で公衆衛生メッセージの基礎とされている3領域―手指衛生、顔への接触、隔離―に関する文献に焦点を当てました。また、より広範な文献をリサーチし、危機的な状況でいかにして有益な行動を動機付けるべきか、効果的に情報を伝達するべきかについても説明します。

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あなたのクライアントは防衛的になっていませんか?もしそうなら、自己肯定が役に立つかもしれません

ピーター・ハリス、イアン・ハッデン、英国サセックス大学心理学部自己肯定感研究グループ   向き合いたくないことからずっと逃げ続けたいと思ったことはないですか。体に悪いものを好んで食べたり、健康診断に行かなかったり?まあ、そう思っているのはあなただけではありません。私たちのほとんどは、自分はかなり分別がある有能な人間だと思っています。だから、自分のしていることが本当は分別も有能さもないと知ってしまうのはかなりつらいことです。結果として私たちは聞きたくないメッセージを無視するのとても上手です。 残念ながら、肥満や喫煙、あるいは薬物療法を守らないことなどが健康にいかにリスクになるかというメッセージを無視すると、人生の質や寿命長さの両方に深刻な影響をもたらす可能性があります。では医療従事者として,クライアントが無視したがる健康メッセージを受け止めるためにどのような支援ができるでしょうか?自己肯定というテクニックが役に立つかもしれません。

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診察時に体重を話題にする方法

ジェーン・オグデン(英サリー大学) 体重の話を診察の場で取り上げることはとても難しいテーマです。のどの痛みで来院したときも、子宮頸がんの検診でも、心臓の不調が心配で受診したときでさえ、毎回のように「少し痩せたほうがいいですよ」と言われ、すっかり辟易している人がいます。こうした人の中には、長いこと医療現場で体型に基づく偏見を経験してきており、結局は体型しか見てもらえないと感じている人も少なくありません。一方で、自分の体重を問題だと思ったことがなく、その話をされて初めて驚いたり、侮辱されたように感じる人もいます。あるいは単に「そんな話は聞きたくない」と思って、医師の話に耳を閉ざしてしまう人もいます。「あなたに何がわかるの? 痩せてる/太ってる/若すぎる/年を取りすぎてるじゃないか」と、医師に反発を抱く場合もあれば、「科学なんていつも間違っている」といった不信感を示す人もいます。だからこそ体重の話題を取り上げる際には、「いつ」「どのように」「何を」伝えるのかについて、細心の注意と配慮が欠かせません。

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