医療がチームゲームなら、患者もプレーしよう:
患者エンゲージメントに関する心理学的視点

. グラフィーニャ サクロ・クオーレ・カトリック大学(イタリア) ヘルスケアのシステムが効果的に機能するためには、医療従事者は治療の全過程で他者と協働し連携する必要があります。言い換えれば、医療が成功するにはチームワークが不可欠です。この原則に異議がなければ、患者もスポーツで言うチームゲームのプレーヤーと見なされるべきです。 この原則から生まれた患者エンゲージメントという概念は、治療の有効性と持続可能性を高めるための重要な要素です。 患者エンゲージメントとは? 患者エンゲージメントでは、患者は単なる「治療の受け手」ではなく、治療サービスの計画と実践において不可欠の存在として位置付けられています。治療に関するさまざまな課題を特定する際に患者が積極的かつ実質的に関与するプロセスでもあります。課題の中には、例えば生活に影響する事項の意思決定、ポリシーの設計と実行、サービスの計画・策定・実践、行動やライフスタイルの変容などが含まれます。とりわけ患者の心理的態度、意欲、感情、および治療への準備状態は患者エンゲージメントで最も重要とされます。